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Jリーグ経営指標ランキング

2015年05月25日

J1(2013シーズン)の18チームの経営指標ランキング

Jリーグではプロ野球と違い、各チームの決算を公開する義務を負っています。Jクラブ個別経営情報開示資料(平成25年度)この資料を用いて各クラブの比較をしてみると、より経営状態が鮮明に見えてきます。今回はいくつかの指標を基準にランキング形式でお届けします。

総収入ランキング

まず、広告料、入場料、Jリーグ分配金、アカデミー関連、その他からなるクラブ収入総額で比較します。

浦和が平均からダブルスコアに迫る勢いな反面、J2から昇格してきたチームが全て下位にランクしています。

広告収入ランキング

広告料とは、ユニフォームやスタジアムに企業名や商品名を入れることによる収入です。出資者とは異なりますが、総収入に対して広告収入の割合が多いクラブは、広告主の発言権が強くなると思われます。

上位クラブはほぼ固定されており、差もわずかです。また、平均額が前年から2000万円ほど増えています。

入場料収入ランキング

スタジアムへの入場料収入です。サッカーのリーグ戦はホームとアウェイ(敵地)で1試合ずつ行われますが、入場料収入が得られるのはホームでの試合(最低17試合)のみです。

スタジアムの収容人数と影響があるとはいえ、やはり熱狂的なサポーターを持つチームが上位に位置しています。こうした中で、広告収入3位の大宮が入場料で下位に位置していることには注目です。

入場者数ランキング

周辺人口から比べると、新潟の奮闘が目立ちます。ただ、新潟は無料入場券で集客している側面がありますので、割り引いて考えたほうが良いかもしれません。実際、入場料収入で見ると新潟はむしろ下位に位置しています。

総コストランキング

Jリーグクラブのコストは選手・スタッフの合計年俸が大きく、試合関連、チーム(女子、アカデミー含む)運営経費、販売費および一般管理費で構成されます。

収入の低いクラブは抑えざるを得ないため、収入ランキングと似通ったものになっています。

チーム人件費ランキング

年俸1億円を超える選手も増えてきた中で、増加傾向にあるのが選手年俸です。ただ、後述しますが年俸の高い選手を集めてチームを作ることとリーグ戦を勝ち抜けることが必ずしもイコールではないことがスポーツマネジメントの面白味でもあり難しさでもあります。

総コスト対人件費率ランキング

コストに対して人件費がどのくらい割り当てているかを見ることでどのくらい力を入れて上位浮上を狙っているチームかどうかが分かります。

柏がコスト総額、人件費額ともにそれほど目立つ存在ではないものの、このランキングで見ると、とても人に対する投資をする方針のクラブであることが分かります。

自己資本比率ランキング

クラブの財政健全度を見る指標です。

この指標が赤字のクラブは実質経営破たんしているともいえ、J1クラブでさえこの状況というのが厳しさを感じさせます。横浜FMは依然として債務超過状態であるものの、急激に財務体質を改善させてきている注目クラブです。

コスパランキング

最後にチーム人件費と順位を比較してみました。コストパフォーマンスが良いチームはどこか。プロは結果ですから、投下した資本が反映されたかどうかを見る必要があります。

広島は人件費ランキングでは9位と1位の名古屋と比べると10億円近い差がある中で1位に輝き、あっぱれな結果となっています。反面、人件費トップ3の名古屋、柏、浦和がそろって上位3にも入っていないところにJリーグの混戦模様をうかがわせます。また、コスパランキング中位にJ2からの昇格組が含まれていますが、湘南の+2が最大で結果的に低年俸チームと順位は比例する関係があると言えそうです。

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