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LCC(格安航空)について調べてみた【後篇】

2014年11月04日

本記事は前回の記事『LCCについて調べてみた【前篇】』からの続きです。

直後にスカイマークの大幅な下方修正の話題が出てきました。また、違約金問題が事実であったことも認めました。

スカイマーク、純損益136億円の赤字に 予測下方修正
国内航空3位のスカイマークは10月30日、2015年3月期の純損益が136億円の赤字になる見通しだと発表した。従来は3億円の黒字を予想していたが、格安航空会社などとの価格競争で売上高が減り、円安で燃料費の負担が増えた。予想通りなら、赤字幅は1996年の設立以来最大で、2年連続の赤字となる。

外国のLCCに攻められる前に攻める!ANAの本気

設立経緯

会社としての設立は2011年。2012年3月から就航を開始していますが、この会社はANAによって設立されました。

投資会社が資本の一部を提供したため、完全子会社ではありませんが、投資会社以外に事業会社系の株主はいないため、ANAの影響下にあると考えて良いでしょう。とはいえ、コードシェアは実行していませんので、一定の距離感はあります。

ANAはそれまでにもエアドゥやスターフライヤーに対して影響力を有してきましたが、あくまでも新興独立企業の抵抗力を奪った結果としてグループに収めたものでした。

ANAにとって、自前でLCCを設立することは本体事業とのカニバリゼーション(共食い)を覚悟しなければなりません。FSCがLCCを設立することは世界的にも珍しいことです。

対抗する仮説はLCC普及によって新規顧客を取り込み、航空産業の規模そのものが拡大することですが、確証はありませんでした。それでも参入したのは相変わらず低い日本国内のLCC利用率を狙った外国のLCCキャリアの参入がいよいよ近づいてきた危機感からでしょう。

攻められる前に打って出る必要があったとも言えます。さらに大きな後押しとなったのはJALが外資LCCと組んで参入する気配を見せていることでした。これまでの新規航空会社ならいざ知らず、JALとの競争はANAが絶対優位に立てるものなどなく、まごまごしてはいられなかったことでしょう。

2012年3月、関空―新千歳を結ぶ第1便を就航しました。以下は現在の路線図です。

本格LCCとしての取り組み

Peachは設立時点から外資LCCの事例を参考にした本格LCCとして低価格に徹しました。運賃システムは非常に柔軟なもので、予約時の空席状況によっての大きな変動幅があるのが特徴です。これによって、場合によっては驚くような値段で販売しています。

この運賃を基本として様々なオプション料金が設定されています。以下はPeachのホームページに掲載されているものです。

早くも黒字化を達成

参照元:官報の決算公告

特筆すべきは4期目の黒字です。これは従来から比べれば破壊的ともいえる低価格でも経営は成り立つことを示した意味でも非常に意味あることです。

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